つむぎ。「久留米絣(くるめかすり)を語りたい。」

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久留米絣はいくらなの?

久留米絣といってもいろんな価格がありますよね。
今日は久留米絣のお値段についてご紹介をさせていただけたらと思います。

 

 

久留米絣の価格はこう変わる!

織機織or手織り、または重要無形文化財の作品かで価格は大きく変わります。

・機械織り:約25,000円~70,000円

・手織り:約150,000円~

重要無形文化財:約600,000円~

 

久留米絣は大きく分けて2種類作られ方があります。

 ・機械織り:約25,000円~70,000円

1つは「機械織りで作られたもの」です。
お値段のことをお伝えしますと、機械織りのものはとってもリーズナブルになり
約25,000円~GETすることができます。

 

機械織りとはどういう品物なのか?

簡単にご説明させていただきますね。

  • くくり作業は機械で行う

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  • 染色は化学染料

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  • 織りは、自動織機を使っている

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 機械織りと聞くと次々と物が作られる大量生産できるとイメージしがちですが実はそうではなく、ほぼ人の手が入っているんです。
くくり作業では長年の職人の感覚を必要とし、染色は機械で染めるといっても3~4時間かけて染めていく。織機に糸(経糸約1,000本)をセットするのは人で行い、織っていくときも数時間に1度は機械の点検をしなければならないという。。

 

織りで使っている機械は約100年経っているものが多く、いまだにその機会を使うことから久留米絣特有の優しい風合いができると織元さんは話してくれるんです。

 機械織りといいましても侮れないですね~。

 

 

 

そしてもう一つは


・手織り:約150,000円~

手織りの久留米絣の作られ方の特徴は

  • 手括り

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  • 藍染(作家さんによっては草木染も用いる。)

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  • 手織り

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括りは麻の葉を水に蒸らして柔らかくしたものを使い、一つ一つ木綿糸にくくっていきます。藍染は、約2週間から1か月かけて経てた天然藍で何度も糸を付け染め、織りでは糸の柄を合わせながら一本一本織り合わせていきます。

織っていくのも一反約2週間程かかっているんです。

「手織りのものは高い!」と聞きますが、作られている工程、時間を知る納得ですね。

 

 

最後に、

重要無形文化財:約600,000円~

久留米絣は1957年に木綿では初めて、国の重要無形文化財として指定されています。厳しい条件を満たして作られる久留米絣は、非常に限られた数しか織られない、貴重なものです。

価格としては600,000円~といったところでしょうか。

 

 

まとめ

久留米絣といってもいろんな種類があり価格もそれぞれです。着物のスタートには機械織りの久留米絣がお勧めですし、着物が楽しくて仕方ない方には、是非天然藍、また絣の美しさで手織りのものも楽しんでいただきたいです!
ご自身の用途に合わせて使い分けられるといいですね!