着物の相場はいくらなのか?
「着物の相場はいくらなのか?」
皆さんは考えたことはありますか?
私は、着物に興味はあっても、値段が大体いくらなのか全くわかりませんでした😩
呉服屋さんに行っても値段が書いて無いことも多いし、迷っていると最初に言われた値段からどんどん下がっていったり😭💦
「何が正しい値段なの〜!」と、呉服屋さんを苦手だな。と思う時期もありました‥💦
みなさんもありませんか(涙)?
また、ひと口で着物と言っても高価なもので何百万円もするような着物もあれば、数万円でGETできる着物もあり種類はたくさんあります。
「着物の値段は一体何で変わるのか?」
「着物の値段はどう見分ければいいのか?」
今日は着物の値段の違いについて、私の経験からまとめてみました👘✨
是非参考にしてみてください!
①お店で販売価格は大きく変わる
スーパーで食材を買う時にもお店によって値段は変わりますよね!
着物も同じで、同じメーカーのランクが同じモノでもお店によって価格が変わります。
ただ食材や家電製品などと違い、着物の場合相場がありそうでないようなものなので注意していきたいところです。
百貨店の場合:価格は全体的に高いとは思いますが、問屋さんの一定の掛け率のもとに商品を置いているため、大幅な値下げや、お客様によって売価を変えないので安心感はあります。
呉服専門店の場合:店によって値段のつけ方が様々です。問屋さんからの仕入れた後、3倍、4倍と掛けるところもあれば、それ以上を掛けるところもあります。
例:仕入れ値30万円×掛け率2倍=売値60万円
例:仕入れ値30万円×掛け率4倍=売値120万円
②生地の素材や、素材の品質で変わる
次に着物の価格を大きく左右するのは生地の素材です。
基本的に絹、木綿、麻、ウール、ポリエステルなどありますが、素材で価格も違いますし、特徴も大きく違うのでそれぞれご紹介させていただきますね!
まず生地の素材は、大きく分けて「天然繊維」と「化学繊維」があります。
◇天然繊維
・シルク(絹)‥カイコの繭から取られた動物繊維。一般的に高価な着物に使われていることが多いです。特徴は、光沢があり、気品のある美しい生地。上質な糸を使っているものはしなやかさがあります。
・コットン(綿)‥ワタの種子から取れる植物繊維。絹の着物と比べると一般的には価格はお手頃です。保温性が良く、吸水性・通気性に優れていて衛生的なので、洋服でも赤ちゃんの肌着から大人服まで幅広く使われています。
柔らかな肌触りが特徴です。
・リネン(麻)‥麻から取れる植物繊維。優れた吸湿・吸水性と撥水性を持ち、夏にサラッと着るものとしておすすめです。上品な光沢もあります。価格としては絹の着物よりもお手頃です。天然繊維の中で最も素材として強く、丈夫で長持ちしますが、シワになりやすさもあります。最初は硬さがあるのですが、使うほどに柔らかく肌になじむ素材で気持ちがいいです。
・ウール(毛)‥羊毛を原料とした動物繊維。今はそんなに見ることがなくなってきましたが普段着物の代表として非常に着やすいものであり、価格もお手頃です。
羊毛は冬場に最適なもこもこした肌触りの暖かい生地です。吸湿性が高いですが、耐久性が弱く、虫がつきやすいという欠点があります。
◇化学繊維
・ポリエステル‥石油から作られる素材の一種。基本的にはカジュアルな着物が多く、観光地でのレンタル着物に多く見られます。今では振袖や、卒業式の袴レンタルでもポリエステルの生地が使われるようになりました。
ポリエステルは洋服にも多く使われる素材です。丈夫でシワになりにくいのですが、吸湿性や吸水性が低く、肌さわりはカサカサしています。
自宅で洗濯ができるなど、扱いやすさがポイントですが、価格はお洋服ではお手頃感がありますが、着物となると高いな。というイメージがあります。
このように素材で価格も特徴も違います。
そして素材の次に見るのは「素材の品質」です。
同じ素材でも決まっている反物の幅の中で使われる糸の本数や、糸の質で変わります。
例えば上質な絹糸や密度が高い(糸が多く使われている)ものは、ずっしりとした重みがあり肌触りが滑らかです。
また使用されている糸が少なく、安価な糸を使っている生地ですと着物は安価になり、軽くカサカサした手触りがあります。
触って見比べてみることが大切です。
③ものの作られ方で変わる
まず着物の作られ方は大きく分けると2種類あります。
白い生地を基準にして、
①白い生地に柄付けをしていくものを「後染のきもの(又は染のきもの)」、
②生地を作る前に、糸に色を付け、織っていくことで柄を出すものを「先染のきもの(織りのきもの」
といいます。
◇着物の作られ方
<後染のきもの>
手描き友禅‥手描き友禅は非常に有名な染めの技法です。白い生地に下絵を入れていき、模様の輪郭に沿って糊をおき、防波堤になるものを作り、そこから筆、刷毛を使って生地に色を入れていきます。
型友禅‥型紙を利用して染めます。型紙を布に置いてその上から刷毛で色をつけ技法です。。
絞り‥生地を糸でくくるり、その部分を防染し柄付けしていく技法です。
<先染めのきもの>
絣‥生地になる前の糸の段階で糸を染め分け、織っていくことによって柄を出す技法です。
いくつか着物が作られる技法を上げてみましたが、技法が一枚にどのくらい使われているかでも価格は変わってくるため一丸には価格はお伝えしにくいです。
一枚を全て手描き友禅で作られていたらそれはとても高価なものになりますが、
型友禅を主に使い、柄の一部分手描き友禅を使っていたとしても「手描き友禅の着物」としてご案内されます。
またここ10年ではインクジェットられている着物も多く出回っています。
振袖で例えると10年前では手描き友禅の技法で作られていたものが約60%でしたが平成30年には3%になり、インクジェットといって機械から印刷され作られるものが主流になってきました。(京友禅協同組合連合会発表引用)
手描き友禅の振袖を作るとなると最低でも半年かかりますが、
インクジェットのものだと一日60枚以上作られます。
インクジェットで染められているものが悪いとは思いませんが、インクジェットの着物を割高でしれっと販売されている所もあることが事実。
まとめ
着物と言っても作られ方が色々です。
着物と言うだけで「高い」と言う事は「違う」という事を頭の中に入れて、ものを見る力を付けることが必要だと私は思います!
上記のことを参考に是非着物を見てみてくださいね!
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